桟橋上の駅とアイランド線(イギリス/ワイト島)
ポーツマス駅からフェリーに乗り換えて、約20分、ワイト島の桟橋で下船する。鉄道へ、という案内表示板に沿って進むと、驚いたことに、桟橋が丸ごと線路になっていて、その先端が駅になっていた。ピアヘッド駅、という名は体を表している。思えば、アイランド線という路線名もそうだけど、そのままのネーミングが多くて、単純さに好感が持てた。
●とき
2012年9月15日
●ところ
ワイト島、ライド(大まかな住所は末尾参照)
●もの
アイランド線、古い地下鉄車両
そのうち、ゴトゴトと音を立てて、小さい2両編成がやってきた。特徴的な丸い車体、そして低い天井。元ロンドン地下鉄、チューブを走っていた車両のようだ。田舎路線を電化するのに、架線を引いて新造車両を導入するくらいなら、伝導用のレールを一つ追加して、引退した地下鉄車両を持ってくるというのは意外に合理的な選択かもしれない。
元地下鉄車両は、ゴトゴトと大きな音を立てて、激しい横揺れを起こしながら、ピアヘッド駅を発車した。まるで、ブルブルと震える老体に鞭打って、息切れしながら走っているようで、度肝を抜かれたけれども、地元の人たちと思しき乗客たちは何一つ意に介していないようだった。僕も、気にせず、老車両の騒音と揺れを楽しむことにした。
さて、どこに行こうか。時間は朝の9時をすこし回ったところ。早起きしてロンドンから出てきたはいいものの、島はまだ起き始めたばかりのようだ。もっと南へ、終点のシャンクリンまで行こう。朝日がを浴びている緑地を車窓越しに眺めながら、そう決めた。
●とき
2012年9月15日
●ところ
ワイト島、ライド(大まかな住所は末尾参照)
●もの
アイランド線、古い地下鉄車両
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